Fedora 26、CentOS 7、Debian 9、Ubuntu 16.04、Ubuntu 17.04、OpenSUSE Leap 42でのインストール方法を記載します。
Table of Contents
1 XRDPとは
XRDPとはOSSのRDPプロトコルサーバです。XRDPをインストールすることでLinuxのデスクトップ環境にリモートから接続することができるようになります。
1.1 XRDPへの接続
Windowsならリモートデスクトップ接続、MacOSならMicrosoft Remote Desktop、LinuxならrdesktopでXRDPへ接続できます。
1.2 VNCサーバ
XRDPはバックエンドとしてVNCサーバを使用します。
VNCサーバとしてTightVNCやTigerVNCがありますが、Unityデスクトップ環境やGNOME3デスクトップ環境ではTigerVNCが必要です。
Fedora 26、CentOS 7、Debian 9、Ubuntu 17.04、OpenSUSE Leap 42はリポジトリにTigerVNCがあります。
Ubuntu 16.04はリポジトリにTigerVNCがないので、TigerVNCをビルドしてインストールする必要があります。
1.3 3389/tcp
ファイアウォールが動作している場合は、XRDPをインストールしたサーバで3389/tcpを開放する必要があります。
1.4 ~/.xsessionと~/.Xclients
Linuxディストリビューションとデスクトップ環境の組み合わせによっては~/.xsessionか~/.Xclientsで起動用プログラムを明記する必要があります。Xfceデスクトップ環境の場合はxfce4-sessionです。
Fedora 26とCentOS 7は~/.Xclientsを作成します。
$ echo "xfce4-session" > ~/.Xclients $ chmod a+x ~/.Xclients
Debian 9、Ubuntu 16.04、Ubuntu 17.04、OpenSUSE Leap 42は~/.xsessionを作成します。
$ echo "xfce4-session" > ~/.xsession
2 XRDPのインストール
それぞれのリンク先を参照してください。
2.1 Fedora 26
3389/tcpのポートはデフォルトで開放されています。
2.2 CentOS 7
EPELリポジトリを使用してXRDPをインストールします。3389/tcpのポートを開放する必要があります。
2.3 Debian 9
tigervnc-standalone-serverをインストールし、xrdpのセッションタイプをXvncにする必要があります。
2.4 Ubuntu 16.04
2.5 Ubuntu 17.04
tigervnc-standalone-serverをインストールし、xrdpのセッションタイプをXvncにする必要があります。
2.6 OpenSUSE Leap 42
3389/tcpのポートを開放する必要があります。