Android端末の画面をパソコン上に表示させ、端末の操作を可能にするVysor (Beta)のインストール方法について記載します。
Table of Contents
1 Vysor (Beta)とは
Android端末の画面をPC上で表示する為のChromeアプリケーションです。
ChromeアプリケーションなのでWindows, OSX, Linuxで動作します。
Android端末のroot化は不要です
WebGLが動作可能である必要があります
ADBをインストールしている必要があります。
2 WebGL
chromeでWebGLが動作可能である必要があります
WebGLが動作可能でない場合、取り込んだAndroid画面の表示が崩れます
その場合は諦めるしかないようです。
ChromeのURLダイアログにchrome://flagsと入力して設定ページを開き、「WebGLを無効にする」が有効になっていないことを確認します。
chrome://gpuのページにて、「WebGL: Hardware accelerated」となっていることを確認します。Unavailableの場合は動作可能にできないようです。
3 ADBのインストール
窓の社のレビュー記事によるとWindowsの場合はUniversal Windows ADB DriverというKoushさんが作成したADBをインストールする必要があるようです。
OSXの場合はAndroid SDKのダウンロードページから、Linuxの場合もAndroid SDKのダウンロードページからダウンロードします。
特にLinuxの場合は32bitのライブラリが必要となる点に留意してください。
4 AndroidのUSBデバッグ
ADBによる端末アクセスを許可する為に、USBデバッグを有効にします。
最初に開発者向けオプションを表示する必要があります。以前のAndroidでは開発者向けオプションの項目がそのまま表示されていたのですが、最近のものはビルド番号を7回タップする必要があります。
開発者向けオプションの画面にて、USBデバッグにチェックを入れます。
5 Vysor (Beta)のインストール
6 Vysor (Beta)の起動
パソコンとAndroid端末をUSBで接続します。
その後でVysor (Beta)を起動するとAndroid端末の一覧が表示されます。
接続した端末をダブルクリックすると、Android端末側でADB接続させて良いかの確認ダイアログが表示されるので許可します。
端末画面のウィンドウが表示され端末の操作と画面表示が可能になります。
7 フレームレート
Intelのグラフィックチップが搭載されたMacbook Proで16FPSくらいです。
画像等のシェアでは困ることはないでしょう。
32FPSくらいあると完璧なのですが動画やゲームは難しいですね。今後に期待です。
8 問題報告について
KoushさんのGoogle+ページに投稿してください。
ログ記載などのフォーマットや手順等が記載されているので、その方法に従ってください。
9 Vysorが接続できない場合
ADBの設定が上手くできていない可能性が高いです。
まずはADBがandroidと接続できているかを確認しましょう。
一度ADBを再起動します。
$ adb kill-server $ adb start-server * daemon not running. starting it now on port 5037 * * daemon started successfully *
USBを一度抜いて、挿しなおして下さい。
以下のコマンドでデバイスが表示されるかを確認します。
128ba48bがデバイスです。
$ adb devices List of devices attached 128ba48b device
デバイスが表示されない場合はAndroidでUSBデバッグが有効になっているかどうかを確認して下さい。
極めて稀にですが、PC側でデバイスドライバを必要とするandroid機種が存在します(初代Xperiaがそうでした)。
恐縮ですが、機種名とadbでネット検索して頂き、接続報告があるかどうかをご確認願います。