Ubuntu 16.04: recovery modeの文字化けを修正する

tty環境で日本語文字が文字化けします(sshやterminalアプリケーションでは問題ない)。

カーネル起動パラメータにlocale.LANGUAGE=Cを追加することで治ります。

以降ではその手順を記載します。

蛇足ですが、recovery modeでのパスワードの修正まで実行してみます。

 

1 recovery modeの文字化け

recovery modeのメニューで文字化けが発生します。

0001_Mojibake-RecoveryMode.png

2 recovery modeの文字化けを修正

GRUBからカーネル起動パラメータにlocale.LANGUAGE=Cを追加します。

2.1 GRUBメニューの表示

電源を入れたら(BIOSの起動が完了したら)、Escキーを押しっぱなしにします。

GRUBのメニューが表示されます。

Advanced options for UbuntuでEnterキーを押します。

0002_Select-AdvancedOptionsForUbuntu.png

バージョンが一番新しいLinuxカーネルのrecovery modeにてeキー(edit)を押します。

0003_Select-RecoveryMode.png

recovery modeのカーネル起動パラメータ等が表示されます。

0004_KernelParameter.png

2.2 GRUBはキーボードを英語キーボードとして認識する

ここで留意したいのはGRUBはキーボードを英語キーボードとして認識している点です。

以下はGRUBで使いそうな日本語キーボードで押すと出力される文字の対応表です。

 

日本語キーボードのキー 出力文字
^ =
Shift - _
@ [
[ ]

 

2.3 カーネルパラメータの変更

linuxと記述されている行の末尾にlocale.LANGUAGE=Cを追加します。

英語キーボードとして認識されている点に留意して下さい。

roをrwに変更することでルートファイルシステムの変更が可能になります(パスワードの変更等で必要)。

後ほどmount -o remount,rw /を実行しても良いです。

 

以降ではroをrwに変更し、locale.LANGUAGE=Cを追加して話を進めます。

0005_Modify-KernelParameter.png

Ctrl-xを押すとカーネルが起動します。

2.4 recovery modeの起動

recovery modeの文字化けが修正されました。

0006_Fixed-Mojibake-RecoveryMode.png

若干syslogの出力が被ってるのが気になりますが。

2.5 パスワードの変更(蛇足)

パスワードを変更してみます。

0007_passwd.png

roをrwに変更していない場合は、Authentication token manipulation errorというエラーが表示されます。

その場合はmount -o remount,rw /を実行してください。

0008_passwd-error.png

rebootコマンドで再起動すれば、変更したパスワードを利用できます。