sambaをインストールして、Windows 10からホームディレクトリと複数ユーザ用共有ディレクトリにアクセスします。
sambaをインストールしたマシンのIPアドレスは192.168.11.67です。
Table of Contents
1 sambaのインストール
yumでsambaをインストールします。
$ sudo yum install -y samba $ sudo systemctl enable smb nmb
2 ポートの設定
firewall-cmdにサービス用ファイルが用意されているのでそれを用います。
$ sudo firewall-cmd --add-service=samba --permanent $ sudo firewall-cmd --reload
3 SELinuxの設定
samba_share_tラベルなしでもホームディレクトリへのアクセスできるようにします。
$ setsebool -P samba_enable_home_dirs on
今回は使用しませんが、以下の値も設定が必要になる場合があります。
smbd_anon_write | ゲストユーザの書き込みを許可する |
samba_export_all_ro | samba_share_tラベルがなくても読み込めるようにする |
samba_export_all_rw | samba_share_tラベルがなくも書き込めるようにする |
その他のSELinux向けのオプションはマニュアルを御覧ください。
4 pdbedit
pdbeditでsambaへアクセスできるユーザを追加します。
$ sudo pdbedit -a hiroom2 new password: retype new password:
5 /etc/samba/smb.confの設定
ここではホームディレクトリと共有ディレクトリのアクセスを可能にする設定について記載します。
設定が完了した後、systemctlでsmbdとnmbdを再起動します。
$ sudo systemctl restart smb nmb
5.1 ホームディレクトリ共有
Fedora 24の場合、デフォルトの/etc/samba/smb.confのままでホームディレクトリ共有が実現できます。
pdbeditで追加した<username>だけが/home/<username>にアクセスできます。
5.2 全ユーザ共有ディレクトリ
以下の設定では、ゲストユーザでディレクトリを共有できます。\\192.168.11.67\shareでアクセスできます。ここでは読み込みのみ許可しています。
$ diff -uprN /etc/samba/smb.conf{.org,} --- /etc/samba/smb.conf.org 2016-06-26 14:23:06.746109220 +0900 +++ /etc/samba/smb.conf 2016-06-26 14:33:03.639283003 +0900 @@ -34,3 +34,10 @@ write list = root create mask = 0664 directory mask = 0775 + +[share] + comment = Share directory + path = /var/lib/share + read only = no + guest only = no + guest ok = no
共有ディレクトリのアクセス権は0777にします。samba_share_tラベルを与えます。
$ sudo mkdir /var/lib/share $ sudo chmod 0777 /var/lib/share $ sudo chcon -R -t samba_share_t /var/lib/share
6 Windows 10からsambaへアクセスする
\\192.168.11.67\hiroom2へアクセスします。
pdbeditで入力したユーザ名とパスワードを入力します。
ホームディレクトリへアクセスできました。
6.1 ネットワークドライブの割り当て
ネットワークドライブの割り当てを実行することでパスの入力が不要になります(ログイン時に自動でsambaへ接続してドライブに割り当てられます)。
PCを表示させて、メニューの「ネットワークドライブの割り当て」を選択します。
ここでは、\\192.168.11.67\shareを追加します。
PCにネットワークドライブが追加されました。