Ubuntu 16.04: startxの使い方

デスクトップ向けLinuxディストリビューションを利用しているとstartxを使う機会は少ないですが、startxを利用することでlightdmなしで直接dwm等のXアプリケーションを動作させることができます。これはdwmのような軽量デスクトップ環境を使う場合に便利です。この記事ではstartxの使い方について記載します。

1 lightdmの停止

xorg.confの作成とstartxの実行にlightdmの停止が必要です。

$ sudo systemctl stop lightdm
$ sudo systemctl disable lightdm

2 xorg.confの作成

Xorg -configureでxorg.confを作成します。

$ Xorg -configure
$ sudo cp xorg.conf.new /etc/X11/xorg.conf

3 /usr/lib/xorg/XorgにSUIDを付与

startxを実行すると以下のエラーが発生します。

(EE) parse_vt_settings: Cannot open /dev/tty0 (No such file or directory)

エラーを回避するために/usr/lib/xorg/XorgにSUIDを付与します。

$ sudo chmod u+s /usr/lib/xorg/Xorg

4 startxの実行

この記事ではxeyesを動作させます。

tty1にて、.xsessionにxeyesを記述してからstartxを実行します。

$ echo xeyes > ~/.xsession
$ startx

0001_tty1.png

xeyesが起動しました。終了させるにはtty2でkillall -KILL xeyesを実行してください。

0002_xeyes.png