デスクトップ向けLinuxディストリビューションを利用しているとstartxを使う機会は少ないですが、startxを利用することでlightdmなしで直接dwm等のXアプリケーションを動作させることができます。これはdwmのような軽量デスクトップ環境を使う場合に便利です。この記事ではstartxの使い方について記載します。
Table of Contents
1 lightdmの停止
xorg.confの作成とstartxの実行にlightdmの停止が必要です。
$ sudo systemctl stop lightdm $ sudo systemctl disable lightdm
2 xorg.confの作成
Xorg -configureでxorg.confを作成します。
$ Xorg -configure $ sudo cp xorg.conf.new /etc/X11/xorg.conf
3 /usr/lib/xorg/XorgにSUIDを付与
startxを実行すると以下のエラーが発生します。
(EE) parse_vt_settings: Cannot open /dev/tty0 (No such file or directory)
エラーを回避するために/usr/lib/xorg/XorgにSUIDを付与します。
$ sudo chmod u+s /usr/lib/xorg/Xorg
4 startxの実行
この記事ではxeyesを動作させます。
tty1にて、.xsessionにxeyesを記述してからstartxを実行します。
$ echo xeyes > ~/.xsession $ startx
xeyesが起動しました。終了させるにはtty2でkillall -KILL xeyesを実行してください。