CentOS 6: LLVM/Clangをビルドしてインストールする

LLVM/Clang 2.9をインストールする手順を記載します。

1 LLVM/Clangをビルドしてインストールする

CentOS 6のGCCはバージョンが4.4.7で、LLVM 3.0以降をビルドできません。そこで、Fedora 16のllvm-2.9-4.fc16.src.rpmを利用します。このsrc.rpmにLLVMとClangが含まれています。

Fedora 16のアーカイブをダウンロードします。

$ FEDORA=http://archives.fedoraproject.org/pub/archive/fedora
$ SRPMS=${FEDORA}/linux/releases/16/Everything/source/SRPMS
$ wget -q ${SRPMS}/llvm-2.9-4.fc16.src.rpm

src.rpmのビルドに必要なパッケージをインストールします。

$ sudo yum install -y yum-utils rpm-build rpmdevtools

llvm-2.9-4.fc16.src.rpmの依存パッケージをインストールする為、一度specファイルを取り出します。

$ rpm -i llvm-2.9-4.fc16.src.rpm
$ sudo yum-builddep -y rpmbuild/SPECS/llvm.spec

llvm-2.9-4.fc16.src.rpmをビルドして、LLVMとClangをインストールします。

$ rpmbuild --rebuild llvm-2.9-4.fc16.src.rpm
$ sudo yum localinstall -y ~/rpmbuild/RPMS/x86_64/llvm-* \
~/rpmbuild/RPMS/x86_64/clang-*
$ rm -rf llvm-2.9-4.fc16.src.rpm ~/rpmbuild

2 実行結果

以下のようにLLVM/Clangが使えるようになります。clang-completeのようなツールもインストールすることができるようになります。

$ llvm-config --version
2.9
$ clang --version
clang version 2.9 (tags/RELEASE_29/final)
Target: x86_64-redhat-linux-gnu
Thread model: posix