ChromiumOSをビルドしてKVM上で動かす手順を記載します。
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1 ChromiumOSをビルドする
あらかじめrepoをインストールしてください。${HOME}/.repo_.gitconfig.jsonも作成してください。
$ cat ~/ { "color.ui": [ "auto" ], "user.name": [ "name" ], "user.email": [ "email@example" ]
以下のコマンドを実行するとchromium_image.binが作成されます。
$ sudo apt install -y git-core gitk git-gui subversion curl $ git clone https://chromium.googlesource.com/chromium/tools/depot_tools.git $ export PATH=${PWD}/depot_tools/:${PATH} $ mkdir chromium $ cd chromium $ repo init -u https://chromium.googlesource.com/chromiumos/manifest.git $ repo sync $ export BOARD=amd64-generic $ cros_sdk -- ./build_packages --board=${BOARD} $ cros_sdk -- ./build_image --board=${BOARD} dev
2 USBフラッシュに書き込む
USBを挿した状態で以下のコマンドを実行します。作成したUSBでUSBブートすればChromiumOSが起動します。HDDへのインストールはcroshを用いて下さい。
$ cros_sdk -- cros flash --board=${BOARD} usb://
3 QEMUで起動する
こちらを参考にQEMU起動用のスクリプトを使ってQEMUを起動します。ただし、私の環境ではインターネット接続できませんでした。
4 virt-managerを利用したKVM環境から起動する
virt-managerを利用したKVM環境で起動するには以下の設定が必要です。
- src/build/images/${BOARD}/latest/chromiumos_image.binをIDE Diskでrawに設定します。
- Virtual Network InterfaceのDevice modelをe1000にします。
- Video Deviceをcirrusにします。
- マウスポインタを表示させるには、VNC serverを利用する、InputでEvTouch USB Graphics Tabletを追加する、virt-viewerを利用する必要があります(virt-managerから起動するビューアでは表示されません)。
virt-viewerの画面は以下の通りです。cirrusでは解像度を変更できないのがよろしくないです。