Ubuntuではデフォルトでrootでログインすることができません。通常はrootでログインは必要ありません。sudoで十分なはずです。rootでログインする必要が生じた場合のために、この記事ではrootでログインする方法について記載します。
Table of Contents
1 sudoとsuでrootに切り替える
sudoとsuと組み合わせるでrootのプロンプトに切り替えることができます。sudo実行時のユーザのパスワードが必要なだけで、rootのパスワードは不要です。
$ sudo su -
2 rootのパスワードを設定する
Ubuntuではデフォルトでrootはパスワードが設定されておらず、アカウントはロックされています。rootのパスワードを設定することでロックが解除され、Ctrl + Alt + F1などのttyでrootのログインが可能となります。
$ sudo passwd root Enter new UNIX password: Retype new UNIX password: passwd: password updated successfully
以下のコマンドを実行することでrootアカウントをロックできます。
$ sudo passwd -l root
3 sshdでrootのパスワードログインを許可する
Ubuntuのsshdはrootのパスワードログインを許可していません。リモートからsshd経由でrootへログインするにはSSH公開鍵を使うべきです。
rootのパスワードを設定した状態で以下を実行することで、リモートからsshd経由でrootへログインできるようになります。
$ sudo sed -e 's/^PermitRootLogin prohibit-password/PermitRootLogin yes/g' \ -i /etc/ssh/sshd_config $ sudo systemctl restart sshd
4 デスクトップ環境にrootでログインする
rootのパスワードを設定した状態で以下を実行することで、lightdmのログイン画面からrootのログインが可能になります。
$ echo 'greeter-show-manual-login=true' | \ sudo tee -a /etc/lightdm/lightdm.conf $ sudo cp /etc/skel/\.[^\.]* /root/ $ sudo systemctl restart lightdm
ログイン画面でユーザにrootを入力してパスワードログインします。