GRUB2とLinuxをシリアルコンソールで操作する手順を記載します。デスクトップ環境向けの内容ではなく、組込み機器と仮想マシン運用向けの内容です。
Table of Contents
1 /etc/default/grub
以下の変更を加えます。
- GRUBのターミナルをconsoleとttyS0に変更します。これによりディスプレイとシリアルコンソールへ同一のGRUBが表示されます。
- Linuxカーネルのコンソールをtty1とttyS0に変更します。tty1とttyS0の設定はユーザランドに引き継がれ、それぞれに別々のログインプロンプトが表示されます。
$ cat /etc/default/grub GRUB_DEFAULT=0 GRUB_TIMEOUT=1 GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian` GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="" GRUB_CMDLINE_LINUX="console=tty1 console=ttyS0,115200" GRUB_TERMINAL="console serial" GRUB_SERIAL_COMMAND="serial --speed=115200 --unit=0 --word=8 --parity=no --stop=1"
2 grub-mkconfig
grub-mkconfigを実行し、/boot/grub/grub.cfgを再作成します。
$ sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg Generating grub configuration file ... Found linux image: /boot/vmlinuz-3.16.0-4-amd64 Found initrd image: /boot/initrd.img-3.16.0-4-amd64 done
Debian 9を再起動します。
$ sudo reboot
3 実行結果
GRUBのディスプレイ出力は以下のとおりです。
GRUBのシリアルコンソール出力は以下のとおりです。本環境ではsudo virsh console <vmname>で接続しました。
ディスプレイにログインプロンプトが表示されます。tty1はCtrl + Alt + F1で表示されます。
シリアルコンソールにログインプロンプトが表示されます。