LinuxMint 18: 仮想化のKVMをインストールする

KVMをインストールして、仮想マシンを起動するところまでを記載します。

1 qemu-kvmとlibvirtのインストール

qemu-kvmとKVM設定用のパッケージをインストールします。

$ sudo apt install -y -o 'apt::install-recommends=true' \
qemu-kvm libvirt0 libvirt-bin virt-manager bridge-utils

libvirt-binをsystemdに登録します。

$ sudo systemctl enable libvirt-bin

2 bridgeインターフェース

外部から仮想マシンへアクセスする場合は、bridgeインターフェースを設定 してください。

3 libvirtdグループ

libvirtdグループに所属しているとsudoなしでvirt-managerやvirshを実行できます。

$ sudo gpasswd libvirtd -a ${USER}

4 isoディレクトリの作成

libvirtdグループのユーザで共有できるようにiso用のディレクトリを作成します。仮想マシンで使用するlinuxmint-18-cinnamon-64bit.isoを格納します。

$ sudo mkdir /var/lib/libvirt/iso
$ sudo mv linuxmint-18-cinnamon-64bit.iso /var/lib/libvirt/iso/
$ sudo chown libvirt-qemu:libvirtd \
/var/lib/libvirt/iso/linuxmint-18-cinnamon-64bit.iso

5 virt-managerで仮想マシンを作成する

virt-managerはlibvirtのGUIフロントエンドです。virt-managerで仮想マシンを作成します。

$ virt-manager

画面左上のアイコンのNew Virtual Machineをクリックします。

0001_New-Virtual-Machine.png

インストールメディアを選択します。ここでは先ほど追加したlinuxmint-18-cinnamon-64bit.isoを選択します。

0002_Install-media.png

Use ISO imageのところのBrowseをクリックします。

0003_Select-ISO-image.png

この段階ではisoイメージがあるディレクトリが表示されません。画面左下の+のアイコンをクリックしてストレージプールを追加します。ストレージの名前を入力し、dir:Filesystem Directoryを選択します。

0004_Add-a-New-Storage-Pool.png

ストレージプールのパスを入力します。

0005_Target-Path.png

isoイメージのディレクトリが追加されました。linuxmint-18-cinnamon-64bit.isoを選択します。

0006_Choose-Storage-Volume.png

linuxmint-18-cinnamon-64bit.isoを選択されました。OS typeを設定します。これはメモリのサイズを決めるのに使われます。設定しなくても後ほど変更できます。

0007_OS-type.png

CPUのコア数とメモリのサイズを設定します。

0008_Choose-Memory-and-CPU-settings.png

ストレージを作成します。

0009_Enable-storage-for-this-virtual-machine.png

仮想マシンの名前とネットワークを設定します。外部から見せたい場合は"Bridge br0: Host device ens3"を、見せたくない場合は"Virtual network 'default': NAT"を選択します。両方とも仮想マシンから外部へネットワークは繋がります。

0010_Network-selection.png

これ以降は仮想マシン上のOSインストールが実行されます。

0011_StartInstallation.png