ArchLinux 2018.10.01: GRUB2とLinuxをシリアルコンソールで操作する

GRUB2とLinuxをシリアルコンソールで操作する手順を記載します。デスクトップ環境向けの内容ではなく、組込み機器と仮想マシン運用向けの内容です。

1 /etc/default/grub

以下の変更を加えます。

  • GRUBのターミナルをconsoleとttyS0に変更します。これによりディスプレイとシリアルコンソールへ同一のGRUBが表示されます。
  • Linuxカーネルのコンソールをtty1とttyS0に変更します。tty1とttyS0の設定はユーザランドに引き継がれ、それぞれに別々のログインプロンプトが表示されます。
#!/bin/sh -e

cat <<EOF | sudo tee /etc/default/grub
GRUB_DEFAULT=0
GRUB_TIMEOUT=1
GRUB_DISTRIBUTOR="Arch"
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT=""
GRUB_CMDLINE_LINUX="console=tty1 console=ttyS0,115200"
GRUB_PRELOAD_MODULES="part_gpt part_msdos"
GRUB_TERMINAL="console serial"
GRUB_SERIAL_COMMAND="serial --speed=115200 --unit=0 --word=8 \
--parity=no --stop=1"
GRUB_DISABLE_LINUX_UUID=true
GRUB_DISABLE_RECOVERY=true
EOF
sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
sudo reboot

2 実行結果

GRUBのディスプレイ出力は以下のとおりです。

0001_GRUB-to-Display.png

GRUBのシリアルコンソール出力は以下のとおりです。本環境ではsudo virsh console <vmname>で接続しました。

0002_GRUB-to-SerialConsole.png

ディスプレイにログインプロンプトが表示されます。 tty1はCtrl + Alt + F1で表示されます。

0003_Linux-to-Display.png

シリアルコンソールにログインプロンプトが表示されます。

0004_Linux-to-SerialConsole.png